第三章:暗部~潜入~

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 あれから5年‥‥‥まだ幼かった顔立ちは、引き締まっていた。皆成長し、上忍。 そしてカカシは火影直轄部隊"特殊暗殺部隊"に所属していた。      皆成熟したそんなある日、ある国が近隣諸国に自国の隠れ里の忍を使い、攻め入るという出来事が起こる。     その出来事が引き金となって、その地域周辺ばかりか、世界全土に広まった。     これを後(のち)に"第二次忍界大戦"と言われ、忍の歴史上最も大規模、そして最も多大な被害が出た。世はまさに戦乱の真っ只中にあった。     もちろん火の国もこれに巻き込まれた。大名から報告を受けた木の葉の里の長(おさ)"四代目火影"は直ぐに小隊編成をし、暗部を拡大した。     その時に選出されたのが、以前四代目の下についていたカカシだった。      この頃、カカシには"コピー忍者のカカシ"という通り名で、各隠れ里のビンゴブックに載せられていた。      そしてその日の夜、カカシ達暗部の者は秘密の集会場に集められた。     カカシはその前に"いつもの場所"に寄った。そこには大きな石があり、持って来た花を置いて静かに目を瞑(つぶ)り、両手を合わせた。     しばらくの間、カカシは手を合わせていた。呼び掛けながら‥‥。   (オビト‥‥‥今日から俺は上忍から暗部になったよ。今、あの時よりも危ない世の中になっちまった。 でも、そんな世の中で"大切なもの"を今度こそ守ろうと思う‥‥‥お前にもらったこの左目と一緒に。 ‥‥‥じゃぁもう行くよ、また来るから。)     合わせていた手を離すと、カカシは集会場に向かった。     到着したカカシに四代目は怒り口調で言った。     『遅いよ、カカシ。』     それにいつかの誰かさんのような事を言った。     『いやぁ~すみませんね。お婆さんが道に迷っていたもので、道案内していたんですよ。』     四代目はやれやれと溜め息をついたが、気を取り直して話し始める。     『これより君たちをい20小隊4人ずつにわける。その後、各小隊に別々の任務を言い渡すからね。では‥‥‥。』      ───次々と名前が呼ばれ小隊はわけられていった。そして、     『隊長はたけカカシ、でんえんイネ、かわのナガレ、最後に‥‥うちはイタチ。以上四名にはこれから言う任務をこなして貰う。』 そして任務が言い渡された。
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