第三章:暗部~潜入~

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 『君たち襾(か)班には土の国に潜入してもらうよ。そしてその国の隠れ里の忍、岩隠れの"つちやコウセキ"を暗殺してほしい。 ………本当はこんな事はしたくないが、ソイツは火の国に何度か部下を引き連れ、攻め入って来た。 その時に犠牲者が多数出たんだ。その報告が入り、今回このような命令を下してる。わかるね?』     そう尋ねると、襾班ははいと返事をし、四代目の掛け声で任務に向かう。     散っ!!!!、勢いよくそこから外に出た。そして隊長のカカシは隊員に軽く挨拶した。     隊員達も軽く挨拶していく。そして、四代目から聞いた時に気になった少年が、    『うちはイタチです。任務成功のためには合理的な選択を今までして来ました。そしてそれは、これからもそうしていくつもりです。よろしくお願いします、カカシさん。』     そう言った彼の目を見たカカシには、その目は冷たく感じた。   『……カカシさん?』   その言葉に何か引っ掛かっり、ぼーっとしていたが、いけないいけないと、隊を率いて土の国へと里を出た。      ───ちょうど、火の国と土の国との間辺りまで来た襾班はある事に気付いていた。     『……どうやら見付かっちゃったみたいね。』     そう、先程から岩隠れの忍に尾行されているのだ。その数はざっと20人といったところだ。     この事態にカカシはどうするかと考えていると、ある隊員が提案をした。   『私が奴らに幻術をかけますから、その隙に全員倒して下さい。……行きますよ!』     そう言った瞬間、彼は班から一人離れた。すると、しめたと云(い)わんばかりに20人の忍達はその周りを囲んだ。     忍達が襲いかかろうとしたその時、……!!その忍達の動きが一瞬でピタリと止まった。それを見た隊員のナガレは、   『あれがうちはの"写輪眼"か。』     と、この時まだ13歳と、史上最年少で暗部入隊を決めた少年に一同は驚いた様子を見せた。     その姿を見たイタチは早くしてください、と急(せ)かす。それを聞き、一瞬の内に20人もの忍の輩を倒した。      だが、一人微かに息をしている者がいた。いや、ワザと急所を外したのであった。その男から情報を聞き出すために。     問いただしたら、何故か木の葉から暗部が来る事が知られていた。そしてある男の名前を聞き出す事が出来た。
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