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報告書?、カカシは牢獄で罪人ナガレの手続きをしていたので、まだ報告書を書いていなかった。
『その報告書とは?』
『あぁ、コレを届けてくれたのはイタチだよ。君が大変そうだから書いて置きましたと伝えて下さい、だって。』
イタチが。やはりあいつはキレ者だと一目置くようになる。
自宅に帰ろうと並木道を歩いている帰り道、道端にコスモスの花がポツンと一本だけ咲いているのが目に入った。
(今回の事もよくある事だったが、俺はナガレを疑おうとはしなかった。
いや、"この眼"がもしかしたら疑う事を拒んだかもしれないな‥‥‥オビト、お前は誰よりも仲間を大切にする馬鹿だったからな。)
水遁を発動し、少量の水をその花にあげた。
そして、再び帰路を歩いて自宅に帰って行った。
帰路の途中、見たその景色は今が戦争中だという事を忘れさせてくれる程、カカシの張りつめた心を和(なご)ませてくれる程に綺麗であった。
──第三章:暗部~潜入~編 完
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