第一章:オビト

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 『じゃあ、ちゃんと昼までに来てね。ジャナイト コイツ シヌ』   それを聞いて少女はその場を立ち去った。      『………遅いぞゼツ。早くしないとコイツもたないぞ。しかしお前らしくもないな、いつもなら食ってるところを。』     そう言ったのは、ゼツが連れてきた角都という同じ組織の忍。     『ダガ、キサマ ガ ヤッテクレル トハ。意外だね。』     ゼツは疑問に思った事を言った。それに角都は何も応えなかった。      ゼツと角都の話が止まったすぐ後に、さっきの少女が気を失った忍を抱えてやって来た。     少女は急いでその忍の内臓を移植した。     角都もすぐ筋肉を移植、繋いで、最後に少女が皮膚を移植した。   少女は目も移植しようとしたが、奇跡的に無傷だった。      治療が終わった後、少女は二人にお礼してオビトを背負って去ろうとした‥‥‥が、その足を止めた。     そして振り返り、スタスタとその二人に近寄ってくると頭を下げ     『私をその組織に入れて下さい。‥‥今回の事で私は木の葉に失望した。"アイツ"を見損なった‥‥‥私は強くなりたい。』   と言った。      しばらくもしないうちに、   『いいよ。ハイレ。』     とゼツが組織に入るのを許した。     角都はいいのかと言ったが、まだ人数も少ないし首領もメンバーを集めているという理由で少女を入れた。  それを聞いていたオビトも    『‥‥‥俺も入れてくれ。』   と頼んだが断られてしまう。      何故だという問いに対して返ってきたのは   『お前は何年かの間、その筋肉内臓になれる必要がある。筋肉、内臓、細胞に経絡系が絡んでいる事は知っているな?その経絡系にしばらくなれるんだ。なぜならそれは他人(ひと)のだからな。』   と角都が詳しく答えた。     それを聞き、わかったと言ったオビトは少女と二人きりで話したいと言い、二人はこの先の峠で待っていると言い残してその場を去った。      二人の気配が消えたのを確認してオビトは話し始めた。   『何故奴らの組織に入るんだ!?お前抜け忍になる事になるんだぞ?!わかってるのか!?』     オビトはあの二人の手前言えなかった事を言った。熱くなっていたオビトに対して、少女は薄気味悪いくらい静かに口を開いた。     『それは‥‥‥』
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