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水の国へと木の葉の里を出たカカシ達。
その道中に見知らぬ男が前に現れた。その男は正体を自らの明かした。
『某(それがし)は水の国の大名から命じられ、貴公ら木の葉の忍の案内人。
名は忍刃七人衆の"甲牙(こうが)"と申す。』
カカシは三代目から預かっていた写真と資料を見て本人だと確認し、カカシ班と甲牙は水の国へと向かった。
水の国へと向かう途中、甲牙は任務の内容について話し始めた。
『今回の任務の大まかな説明は火影様から聞いたであろう?
大名の護衛なのだが‥‥某と同じだった元忍刃七人衆"水鯨"が"ある事件"がきっかけで大名の命を狙うようになってしまったのだ。
‥‥‥やはり貴公ら木の葉の忍に申す事ではないな。とにかく大名護衛任務頼んだぞ。』
そう言い、甲牙はその"ある事件"の事は言わずに水の国までカカシ班を案内した。
『‥‥‥』
カカシ達はその事が気になったが、それには触れずについて行った。
水の国に着くや否や、甲牙は大名の元に三人を案内した。
コンコンッ、大きな扉を開けると、そこにはいかにも金持ちのお偉いさんといった、背丈はあまりなく、お腹が垂れ、顔の頬が垂れ下がった水の国の大名が脚を組んで座っていた。
『よく来て下さった!今回の事はそこの遣いの者に聞いたであろうな?
貴方達の命に代えても私を守ってくれ!!』
大名はカカシ達を見るとすぐにその様に言った。
‥‥‥もちろんその発言に真っ先に噛みついて来たのはガイだった。
ガイは大名に飛びかかろうとした。
だが、カカシによってガイの暴走は止められた。
『ぬ、カカシ!!離せ!!』
まだガイの腹の虫は抑まっていないようだ。
それを見かねた紅が一言、
『あんた、いい加減にしなさい!!あの方は任務の依頼人なのよ?!』
その言葉に我に返ったガイは元の位置に戻った。
そして甲牙が大名の隣に移動し、
『実は昨晩、敵方からこんな物が届いた。』
そう言って、棚から取り出したのは一枚の紙切れだった。
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