トオク トオク

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          紗弥加との出会いは入社式のとき   俺が奈々と付き合う前だった   同じイベント企画の部署だったのもあって   飲みに行ったり   遊びに行ったりした   そしてお互い惹かれていった   だけど付き合えなかった   紗弥加には年上の彼がいたからだ       だから俺も   さっき紗弥加がいってたことと   同じようなこといってた   「なんで好きなのに一緒になれないんだ!!!」   「距離おこか....」   「え...?今...なんて...」   「距離おこうよ。 お互い傷つくだけだよ...」   「....」   何も言えなかった   だけど   それ以外方法はなかった     それでも俺たちは   飲みに行ったりはした   1人の【トモダチ】として。                                       そして紗弥加は年上の彼と別れた   向こうの奥さんにバレたらしい   奥さんは泣きわめるわ   旦那はひたすら頭を下げるわで   大変だったらしい   だけど付き合えなかった   今度は俺に彼女が出来ていた   それが奈々だ   大学のサークル仲間で   偶然街であって   それからも頻繁にあって   付き合うことになった         「あたし...不幸だよね」   紗弥加が唐突に切り出した   「え...?」   「だってさ 今まで好きな人と 一緒になれたことないんだよ..?   いーよねフジは 色んな女の子と... あ....」   「いいよ...」   その通りだ   俺は   奈々   紗弥加の心を弄んだ   サイテイだ                        
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