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「くそっ…はぁ②…この辺りなんだがな…」
光り輝くネオン街の、路地裏一人の男が走っていた
年齢は30代後半~40代だろうか
狭い路地裏を息を切らせながら走っていた
その男を追い掛けるもうひとつの影
こちらは若い青年だろうか追う足取りも軽やかである
「待てっ!この野郎!」
若い青年は追い掛けながら知らず②のうちににやけていた
長い間探していた男をついに追い詰めることができたからである
「こいつを捕まえたら…俺の昇進は間違いない!それだけでなく!俺は一躍有名になり…うふひへ…まぁてごるぁ!!」
奇妙な笑いと叫び声をあげ逃げる男を追い掛ける
「くそっ今更捕まってたまるかってんだよ!…はぁ②…んっ…もしかしてあれか…!!見つけたぞ!扉だ!!」
男の目の先には大きな扉がひとつ
どうやらこれを探していたようだが
男は扉を見つけた喜びと不安を抱いていた
もしこの扉が…男の目的としている扉じゃなかったら…周りは行き止まりだ。確実に追っ手に捕まる
「まぁあぁっでぐぉるぁ!!」
まずい…時間がない…意を決して扉を開け…男は扉に足を踏み入れた
刹那
「んがふーっ!!」
男はこめかみに激痛を覚えた
同時に自分の体が飛んでいってしまった
男は積んであった段ボールの山に突っ込んでしまった
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