2301人が本棚に入れています
本棚に追加
/1296ページ
それから車にゆられ
30分
何度か
シートベルトを握りしめ
あ~~~~~
いってぇなぁ~
こりゃぁ
なんて腹痛に3度ほど襲われ
やっと病院へつき
診察前の検査を受ける
そこで看護婦さんに
「お腹が痛くて…薬がほしいってカルテに書いてもらえ…あ~きたきたきた~う~…」
再び腹痛
「…それ陣痛じゃないの…」
「こんなもんなの?ってか、この程度なの?」
「いや、もっと痛いはず…。とりあえずすぐに診察してみましょう」
ということになり
診察を受ける
診察した瞬間
慌ただしくなる先生と看護婦さん
何が起こったか分からなくて不安になるピンフロ
「何かあったんですか…。」
恐る恐る聞いてみた
怖くて
赤ちゃんは元気ですか
とは聞けなかった
「え~っとねぇ、ピンフロさ~ん。陣痛が始まっていてぇ~。あと半分で生まれそうなんですよぉ~。痛くなかったんですかぁ~。普通、みなさん、この当たりから、涙ぐんだりするくらい痛いんですよ~」
うっそ~ぉ
ピンフロが痛みに弱いわけではなく
我慢強かったのか…
ならばもっと素直に痛がればよかった…
だけど、まだまだ我慢はできそうだなぁ
なんて頭の中でかけめぐり
…
「って、赤ちゃん生まれるってこと?」
我ながらアホな質問だったかと思うピンフロだが
とっさのときはそんな質問しかできないものだ
赤ちゃんと対面するのはあと2週間ほど先のことだと思っていた
まさかもう会えるとは思っていなかった
旦那に連絡しなければ
あと親にも
友達にも
赤ちゃんの服
まだ用意してなかった
入院の準備も…
いろんなことが頭をかけめぐる
パニックになっていた
だが先生はさすがプロ
おっとりとした口調で説明する
「初産はすぐには生まれませんから~。今が午後3時ですからぁ、早くて明け方ですね~。もう一度帰ってから来られてもいいですよ~」
にこにこしながら説明をしてくれる
ものすごく美人の先生
あ…け…が…た…
ですか…
そんなに痛みと闘うのですか…
普通はこの時点で泣きが入るって…
数時間泣きっぱなし
ってことでしょうか…
そんなのマッピラゴメンです
なので
痛いと思うのやめます
まだ気合いで我慢できると今はまだ泣き言言わないでおきます
先がまだまだと知り
冷静になるピンフロ
ただし
最初のコメントを投稿しよう!