始まり…

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  「あはッ驚いた?さっき見ちゃった。大丈夫、誰にも言わないよ」 「……………」   高山はそう言ったが… そんなの信じられない。   言わないと言っといて言うヤツがほとんどだ…。 俺は信じない…。   「腕貸して。消毒してあげるから」 高山はそう言って手を差し延べてきた。   「いいッ…俺に…触るな…」 俺はそう言って自分の左腕を掴んだ。   「そのままにしておくと黴菌入って病気になるよ。俺一回なって大変な事になったんだよね」 そう言って苦笑した。   「言っとくけど…俺諦めの悪い人だから。ほら。貸して」 高山に言われて、俺は怖ず怖ずと腕を出した。   「もう感覚無いでしょ。こんなに切っちゃえば感覚が無くなるのも当たり前だよ」 高山はそう言って鞄から消毒やら包帯を出した。  
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