51人が本棚に入れています
本棚に追加
そして俺は非常階段まで走りその場にヘタリ込んだ。
そして俺は…ポケットの中のカッターを取り出した。
切りたい…
俺はその一心でイッパイだった。
カッターの刃を何センチか出して左袖を上げた。
そして、プツ…っと腕を切った。
切り口からは赤い液体がツーと垂れてきた。
綺麗…。
血が薄暗いライトに輝いている…。
「やっぱりいた…」
後ろから声がして俺はビクッとした。
後ろを見なくても高山だって事は分かった。
「また…切ってたんだ?おいで」
高山はそう言って俺の右腕を掴んだ。
「ッ!!」
俺はすぐに振り払った。
「……なんで…分かった…?」
俺は涙を堪えながら聞いた。
「ココにいるのがって事…?だって、もうとっくに学校終わってのに来ないから探してたら………。だから…かな…?」
高山は苦笑しながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!