腕の傷

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  そして俺は非常階段まで走りその場にヘタリ込んだ。     そして俺は…ポケットの中のカッターを取り出した。       切りたい…       俺はその一心でイッパイだった。   カッターの刃を何センチか出して左袖を上げた。     そして、プツ…っと腕を切った。   切り口からは赤い液体がツーと垂れてきた。   綺麗…。   血が薄暗いライトに輝いている…。     「やっぱりいた…」 後ろから声がして俺はビクッとした。   後ろを見なくても高山だって事は分かった。   「また…切ってたんだ?おいで」 高山はそう言って俺の右腕を掴んだ。   「ッ!!」 俺はすぐに振り払った。     「……なんで…分かった…?」 俺は涙を堪えながら聞いた。   「ココにいるのがって事…?だって、もうとっくに学校終わってのに来ないから探してたら………。だから…かな…?」 高山は苦笑しながら言った。  
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