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「はいタオル。涙拭きな。」
高山の家につくと高山はそう言って俺にタオルを投げ渡した。
「ありが…とう…」
俺はそう呟いた。
「ん。きにすんな。コッチ来て。消毒すっから。」
そう言ってリビングに呼ばれた。
気付いて腕を見ればまだ血は止まっていなかった。
どうやら動脈まで切ってしまったようだ…。
「ほら。おいでって」
そう言って高山の真ん前の椅子をポンポンと叩いた。
俺はしょうがなく高山のいるほうへ足を進めた。
「あーあ。動脈まで切っちゃったのか…。コレは病院で縫ってもらわなきゃ……」
高山はそう言って俺を椅子に座らせた。
「病院に行くのは…ヤだ…」
「だと思った。大丈夫。縫ってもらわなくてもなんとかなると思うから。」
高山はそう言ってテーブルに置いてある救急箱からオキシドールを取り出し俺の腕に着けた。
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