腕の傷

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  「中学からやってるでしょ。傷が治りかけてる所がある。」 高山はそう言って机の上に置いてあった煙草ケースから一本煙草を取出しライターで火を着け吸い出した。   そして救急箱からガーゼと包帯を取り出して俺の腕に巻き始めた。   「なんで…俺にココまでするんだ…?」 俺はさっきから聞きたかった事を思いきって聞いてみた。   「俺もリスカしてるから。……かな?よし。出来た。」   高山はそう言って救急箱の片付けを始めた。   「お前も…?」 「あはッ。以外でしょ。親父からの虐待でね。あと…それもあるけど…アンタに興味があったから。」 高山はニッコリ笑った。   興味…。 ね………   「今日はココに泊まりな。今日は家に帰りたくなさそうだし。な?」 高山はそう言って俺の顔を覗き込んできた。    
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