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相手は32歳の男性だった。
ブリーダー経験があり、猫好きだが2年前に飼っていた猫が死んでしまい、猫を飼いたいそうだ。
住んでいるのはここから車で4時間の距離。
『詩織どうする?』
詩織「ちびたを貰ってくれるならいいと思うけど…」
『そっか…』
複雑な気持ちだった。
里親さんに預けてしまったらもうちびたに会えなくなってしまう。
だけどちびたの幸せを考えたときにそうするしかなかった。
『じゃあこの人にちびたを預けよう』
日にちを決めて送っていくことにした。
送っていくときの注意点は中間地点や相手の住んでいる家以外では渡さないことだった。
最悪の場合連れて帰ってきた方がいいと書いてあった。
『ちびたサヨナラだよ』
「にゃおー」
ちびたはなんて言っていたんだろう?
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