親失格

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当日 にゃーこを部屋に残して詩織とちびたと部屋を出た。 ちびたは車の中でおとなしくしていて時々水を飲んでいた。 道のりは長い。 片道4時間もあるから休みながらゆっくり行った。 道に迷うことなく行けたが着いた頃には薄暗くなっていた。 ケーキを買って相手方の家に行った。 『こんばんは』 「お待ちしてました。どうぞ」 部屋に通された。 中は俺達が住んでいる部屋よりも広くてちびたも喜びそうだ。 ちびたをゲージから出すと匂いを嗅ぎながら部屋をウロウロしだした。 「遠いところからありがとうございました」 『いえいえちびたをよろしくお願いします』 すると相手は一枚の写真を取り出した。 「昔飼っていた猫です」
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