親失格

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綺麗な猫だった。 真っ白でまるでお嬢様のように見えた。 『綺麗な猫ですね』 「あはは。ありがとうございます」 それから猫の話で盛り上がり1時間くらい経過しただろうか。 『そろそろ帰ります』 本当は言いたくなかった。 だってもうちびたと会えなくなってしまうから。 いい人だけどもしかしたら詐欺かもしれない。 そんな思いは最後まであったから。 きっと娘ができて嫁に出すときは苦労するんだろうな… そんな風に思った。 『ちびた元気でね』 詩織「ちびたー!バイバイ」 「にゃおー!」 帰り道、詩織と二人で話をしながら帰った。 『あとでちびたの写メ送ってくれるって言ってたよ』 詩織「ブログ作って報告してくれるって言ってたね」 『寂しいなあ…』 詩織「にゃーこがいるでしょ?」
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