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K先生は、怒りに満ちていた。
無理もない。多くの諸先生方が並び、生徒から花束をもらい感動するシーン。自分だけ誰からも受け取れなかったら腹が立つのも無理もない。
『K先生、私、何も知らなくて…。今日、風邪を引いてしまい、高熱を出して、寝ていたところです』
『本当なの?その事は、学校に連絡入れたの?』
『あっ…。はい、母に朝一番で学校には休むという連絡をしてもらっています』
長い沈黙が続き、K先生も落ち着き始めていた。私は、K先生の怒鳴り声で怖くなり、泣きながら話をした。
『分かったわ。あなたを責めてしまって、ごめんなさいね。私も、大人気なく取り乱してしまって、本当にごめんなさいね…悪いのは、あなたではなく、電話の対応した先生と担任であるI先生と学年主任のK先生だわね…。本当に悪かったわ。明日の卒業式には、中学校生活最後になるわけだし、風邪で辛いでしょうが、頑張って出席するのよ…』
『はい…』
電話をやっと終えて、私は、倒れ込むように、又寝床に戻っていった。その様子を母は見て…。
『I先生は、最低だわね…朝早くに休むって連絡しているんだし、あんたが来られないって分かっているわけだし、代わりの生徒にやらせれば済むことなのにね…K先生が気の毒だわ。明日、又、会ったら、お詫びしなくちゃね~』
『…うん、明日、学校に行きたくないなぁ。どうせ、みんなから、又、仮病で学校を休んだと思われちゃうし…』
『仕方がないわよ。明日は、式だけ出て、さっさと帰ってこよう。中学校生活最後になるわけだしK先生も分かってくれたみたいだし…』
『そうだね…』
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