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その後の式の時の記憶はありません。
ただ、式が終わり、教室に戻った私は、卒業証書をビリビリに破った記憶はあります。
そして『最悪』という言葉を残し、職実に行ったような気がします。
職実に行くと、M先生と母が話していたような気がします。
さすがの母も、私が、怒りに震えていたのが分かったのでしょう。
『何があったの?』
私は、泣きながら、卒業証書の字が間違っていたことを示すかのように、ビリビリにちぎった卒業証書を握り締めていた。
『…もう、帰ろう』
私は、M先生に礼をし、母と学校を後にしたのでした。
『学校であったことは、早く忘れて、立派な社会人になるのよ。何かあったら、いつでも相談してくるのよ。頑張ってね』
M先生の優しい言葉を聞き私達、親子は帰ったのであった。
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