ともだちの章

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《続・ともだち》 〈いつも〉一緒だった 幼稚園も小学校も だから彼女の事は 自分が一番分かってると… 昨日 彼女は言った 「誰もアタシの事なんて分かってくれない!アンタも信じられない…」 ここんトコ彼女が 悩んでいたのは 知ってる 肝心な事 彼女は何も言ってはくれない 〈いつも〉そう 「アンタなんかいらない!みんないらない!!」 そう言って駆け出した彼女の涙が 〈いつも〉と違ってみえた 校舎の屋上 青い空 彼女は私を待っててくれた ギリギリの彼女が 〈いつも〉の笑顔をみせた 〈いつも〉一緒だった 〈これから〉も一緒にいたいと思った… いつのまにか 彼女と私の青い空は 〈いつも〉の夕焼けになった
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