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医師に対し…
転移を責めるつもりは無い。
癌とはそう言う
恐ろしい病気だから…。
ただ転移を防ぐ事が出来なくとも、もっと早い段階で発見して欲しかった。
本人や家族が積極的に検査内容にまで口出しすれば良かったのだろうか?とも考えたが…
事実、今となってはもう遅い。
文句を言いたいのは山々でも、とにかくカナメの肺に【癌】がある現実を受け入れる。
肺転移…。
目を背けたい気持ちはあるが、そうしている間にも癌は着実に暴走する。
私達は現実を受け入れ、これからの事を考えなくてはならない。
転移が見つかっても…
カナメは【今】生きている。
そしてこれからも、今まで通りカナメは生きて行くのだから…。
しかし絶対的に信頼していたJ大学病院・並びに主治医には完全に裏切られた思いだ。
カナメ本人も、これだけの不信感を持ったままでは、もうここには通わないだろう。
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