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それは全く…
予期していなかった事。
付き合って3年目の彼氏カナメに突然のガン告知だった…。
“耳下線ガン”
あまり聞き慣れ無いガンだが、癌には違いない。
おたふく風邪になると痛む場所、耳の下辺りに癌が見つかり、腫瘍の大きさは「ピンポン玉」程で…とても初期ガンと言えるモノではなかった。
このガンになるのは、年配の男性が多いそうだが…彼はまだ26才だった。
言われてみれば、確かに左右のエラの張り方が尋常で無いくらいに違っていたが…。
まさかそれが癌だなんて…。
本人にも違和感はあり、念のためにと半年前に大きなJ大学病院で精密検査を受けていた。
沢山の検査を受けて「エラ」の正体は良性の腫瘍との結果が出ていたのに…。
2004年4月5日今回の手術はただ邪魔な「良性腫瘍」を取るだけの予定だった。
しかし実際は…
顔面の神経を巻き込み成長してしまった癌を神経ごと摘出し、顔面神経のダメージを補うため足から神経を移植すると言う、予想もしていなかった大手術となった。
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