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2005年7月11日
先々週の検査の結果、肺ガンが進行しているとの事。
大きいものでは癌が３cmまで成長してしまっているそうだ。
結果論だがＴＳ-１はカナメに対して全く効いていなかった。
それどころかガン自体に効果が無くとも、抗癌剤の副作用で少なからずカナメの体力は奪われ、カナメの免疫力を下げる。
その結果、防御力の弱ったカナメに対して癌は容赦無く増殖してしまった。
そして最も聞きたく無い言葉…
“リンパ転移”
も見えるとの事…。
カナメはかなりのショックを受けている。
自分さえ我慢し頑張って抗癌剤治療を受ければ、完治が無理でも「現状維持」くらいは可能だと思っていたからだ。
ところが実際はそんなに甘くなく、治療と言う名の手を打てども打てども…
――気付けば
癌はその先にいる。
がんセンターの医師からは…
『これ以上の治療はヤメルか？』
と言われたが、カナメはその場で「治療続行」を決断し、この日新しいアドリアシン＋エンドキサンと言う抗癌剤を投与して来た。
自分の判断で誰に相談することも無く「次の抗癌剤治療」を即選んだカナメ。
大丈夫だね!!
立派に前を向いてるね!!!!
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