26264人が本棚に入れています
本棚に追加
/375ページ
今後の治療方法や、本人への告知問題、カナメの会社の事など、考えなくてはいけないコトが山積だが…。
今私が一番やらなくてはならない事、それは家族には出来ない「恋人としてのケア」だと思う。
家族にしか出来ない事がアルように、他人の私にしか出来ない事だってあるはずなんだ。
私は医者じゃないから癌は治してあげられないけど、カナメがいつも笑っていられるようにしよう!
それなら出来る!!!
恋だの愛だのの問題ではなく、私はただ人としてカナメを見捨てる事は出来ない。
これを“同情”と言うのかもしれないが、カナメはきっと…
『同情でも構わないから、側にいてくれ…』
そう言うと思う。
「カナメには私が必要だ」と強く感じられれば、きっと私は何があってもカナメと一緒に歩き続けるだろう。
カナメを待ち受ける道が、この先どんなモノだとしても…
共に歩き…
時には手を引き…
背を押し続ける覚悟が…
私はこの日のうちに出来ていた気がする。
最初のコメントを投稿しよう!