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何分待たされたか、正直覚えていませんが、だいたい10分くらいだったと思います。
もちろん、背後の声は電車がくるまで続きます。
何度も言いますが、決して振り返らないようにお願いします。
電車は、音もなく現れます。
いつの間にか目の前に、真っ赤な車両が一つだけ、停車しているのです。
あなたはそこで初めて、ベンチから立ち上がる事が出来ます。
電車の扉は、あなたが立ち上がると同時に開きます。
ところが、あなたはまだ乗車しては、いけません。
確認してください。
《行き先》を必ず確認してください。
あなたが乗るべき車両には、《ソウブンゼ行き》と表示されています。
これ以外の車両には乗らないでください。
私の時は、一番最初の電車が《ソウブンゼ行き》でした。
しかし、必ずしも最初の電車が《ソウブンゼ行き》とは限らないそうなので、よく確認してから乗りましょう。
間違えたらどうなるか分かりません。
間違えた人に、話を聞く事はできないからです。
もし、あなたが正確な電車に乗ることができたなら、ここからが修羅場となります。
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