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「この後どうしよっか?」
ただでさえ何もない美咲の街
時間を潰せるような場所はない。
すると征也が口を開く
「この近くに川ないの?俺、川とか山とか自然が好きなんだー」
そういえば
ちょっと歩いた所に大きい川がある。
「連れてってあげるよ。
着いてきて。」
10分程で川に着いた。
川沿いには、もう満開の桜が咲いている。
土手に座り込む二人
ピンク色の花びらが
優しく二人を包み込む
特に会話もなく
特に何もすることなく
ありのままの二人きりの時間を過ごした…
気付いた時には
もう辺りは暗くなっていた。
「そろそろバイバイしよっか」
征也から口を開く。
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