76人が本棚に入れています
本棚に追加
ズサザザ~…
ブワァ~っと少女と軽トラックの周りを砂煙がまう…
あと20センチ程で少女はニュースに取り上げられる所だった…
ガチャ……
「お~い…生きとるかぁ~?」
少女
「おじいちゃん?」
少女が目を開けるとおじいちゃんがいた…
少女のおじいちゃんは白いランニングシャツ…ももひき…の格好で迎えに来ていた…
おじいちゃん
「久し振りじゃのお~十年くらいぶりかのぉ~」
少女
「…おじいちゃんお久し振りです。」
おじいちゃんが不思議そうに言う…
おじいちゃん
「はて?名前は何じゃったか…」
少女
「孫の名前を忘れちゃったの!」
するとおじいちゃんが手を叩きながら名前を言い出す。
「思い出した!キリコ!」
…誰だ!
「ハルク!」
…日本人ですらない
「ネズミ小僧!」
…時代も性別も不正解
「エリザベス!」
…性別は正解!
「春希!」
…ソレはおじいちゃんの名前!
少女
「もう…私の名前は夢来!」
「夢が来るって書いてメルって読むの!忘れないでね!」
しかし、夢来がおじいちゃんがいた方向を向くとそこには誰も居なかった。
ブルルルル…
いきなり軽トラックが走り出す!
夢来
「ちょっと待った~!!」
慌てて追い掛ける!
そして、おじいちゃんを引き止めた…
夢来
「ハアハア…何で急に走り出すの…」
おじいちゃん
「はて……ワシは何しにここに来たんじゃったのぉ~?」
夢来
「………」
こうして夢来の短い田舎暮らしが始まった…
最初のコメントを投稿しよう!