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「ふぅ~~~ん……で?」
『祐輔さぁーん!ナオ君が淡泊すぎるわ!!』
「電話口でうるさいんだよ母さん、さっさと俺はどうすればいいのか言ってくれ」
色々言いたいことはあったがなんかもういいや。
『金はお前の通帳をテーブルの上に置いといたから、それで生活してくれ。1年くらいしたら帰るから』
1年って、おい親父。
「旅行の期間はこの際目をつむるがなんで自分の金なんだ!?生活費自腹かよ!」
『どうせ競馬や競艇、よくて株で稼いだ金だろ?それに元金は俺の稼ぎだ』
…クソ親父め、帰ってきた時に隠してる大人の本とDVDがどうなっていても恨むなよ。
『あとねナオ君、御崎のおじいちゃんのところに行ってきてくれる?』
だからいちいち代わるなよ。
「母さんの実家に?別にいいけど何でまた急に」
『おじいちゃんがナオ君に会いたいって、それと大掃除するから若い人が必要みたい、じゃ明後日には行ってねぇ~ あとよろしく!』
「明後日って…ちょっと!母さん!?」
にゃろう、切りやがった…。
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