つのる思い

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もう紗織と二人で遊ぶのは何回目かな?全く進展のきざしは見えない…というか俺の心の中で進展しないようにブレーキを踏んでる自分がいる。由紀と会わなくなって周りの友達から由紀の話を聞きだしてからだ…多分由紀を他の奴に渡したくないんだと思う。ずっと一緒にいたから他の奴と一緒に由紀がいるのは考えられないからだと思う。軽いやきもちかな… 紗織と遊ぶ日・・・・ 『拓斗どうしたの?今日なんか変だよ』 『えっいつもと一緒だよ』 『何か考えごとでもしてるの?話もあんまり聞いてないじゃん!』 『だからいつもと一緒だって!』 『何怒ってんの!?もういい!私帰る!!』 そう言って紗織は歩いて帰ってしまった。俺はそれを声もかけることができずにただ立ち尽くしていた。 『何やってんだ俺は…』 情けなくなってくる。というか何でこんな時まで由紀の事考えてしまうんだ…紗織とも喧嘩してしまったし最悪だ。テンションがた落ちだ。そんな感じで家路についた。 『ただいま…』 『おかえり~』 母の明るい声に逆に落ち込む。 『そう言えば、さっき由紀ちゃんが来たわよ。いないって言ったら、わかりましたって言って帰っていったけど何だったのかしらね?連絡してみなさい』
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