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『なんの実験か。ですか……それは言い難いですね。ですが、あえて言うならば正しい事をハッキリと言い続けられるかの実験。とでも言いますかね』
何の実験かますます分からなくなった俺は、とりあえず。
「それって拒否できますよね?」
断ることにした。
実験体ってだけでも断る気満々なのに、ましてや何の実験かも分からないなんて、俺のなかの選択肢は
①速攻断る
しかなかった。
俺の質問から数秒はたったが、なかなか奴は喋らない、俺がやっぱり悪戯かとケータイを耳から話した瞬間
『途中棄権は不可能。成崎翔、お前に拒否権は無い。』
その声はまるで、地獄の底から響くような、耳障りな男の声だった。
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