１＋１＝２

し ょーもないゲーム

「え！？」

俺はすぐに離したケータイを耳に当てたが

ﾂｰ ﾂｰ ﾂｰ

電話はすでにもう切れていた。

「………切れてる」

俺の呟きを聞いた琉斗は、即座に俺のほうへ寄ってきた。

「で、何の、誰からの電話だったんだ？！実験ってなんだ？！最後に聞こえた声は一体何だったんだ？！」

俺は一気に話す気力が無くなった。

チラリと琉斗の方に目をやると、まるで遠足にでも行く幼稚園児のような、露骨にｳｷｳｷした表情で俺を見つめていた。

どうやら洗い浚い話すしか無さそうだ………。