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2.間奏~Andante~
呼ばれて、振り向いた。
「だから、建材が足りないって。」
「もう机や椅子は無いのか?」
「とっくの昔に。ついでに言えば、たった今棚の類が全て無くなった。」
「…ここまでか…」
展開が進みすぎてちょっとうんざり。勇み足で転んだみたいな連中ばっか。
「階段の手すり。」
「手すり…」
ざわざわ。本当に、そんな感じの話し合い。
「自分達が危険じゃないか?」
「危険なんて抜かしてる場合じゃないだろ。」
「でもせっかく助かろうとしてんのに、階段から落ちたんじゃあ話になんないじゃん。」
「階段から落ちてる奴こそ話にならん。」
「そうだ。今この時が緊急事態だってのに階段の心配する奴があるか。」
「…それで?」
問い質したら、
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