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「…どういう…こと?」
美智は、カフェオレの入ったカップを手に取ると、立ち上る湯気を見ながら、一つ一つ言葉を選んで話し出した。
「…菜々子の…気持ちとね、同じように…、なんかどうしたらいいかわからないっていうのかな?ぐちゃぐちゃしちゃってるのかもよ?」
「…それは…私が…、告白とか、そういう対象じゃ…ない、から…?」
美智は、私らしくない不安げな声を聞いて、ちょっと笑うと、首を横に振った。
「そういうんじゃないと思うよ。ちゃんと女の子として見てたと思うし…。そんな、全く何の感情もない人に、第2ボタンなんてわたさないよ、きっと…。何か、鷹山くんなりに、気持ちの整理みたいなのをつけなきゃいけないことがあるんじゃないの?」
「…そっか…」
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