おいでませ。江戸時代?

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★弦一郎目線★ 初めて出逢った時から彼女が好きでたまらん。 だが、今はそれよりも現状を把握せねばならんのだ。 ここにいるのは、俺と気を失い俺の膝に頭を置き眠っている赤也。 できれば、彼女と二人きりがよかったが贅沢は言えぬものだな。 部室で久しぶりの談笑をしていたのに、なぜだ。 理解不能。俺と赤也でこんな世界でどうしろといえのだ。精神統一してみるか。そうすればなにかが分かるかもしれん。しかし、赤也の奴はこんな時にスヤスヤと寝息を立てながら寝ている。コイツ、絶対に将来は大物だ。 どこに行っても俺は彼女よりも赤也の子守をせねばならんというのか。 「ハァ」 ため息しか出て来ない。 さて、そろそろ叩き起こして皆をさがす手伝いをさせねば。   *
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