211人が本棚に入れています
本棚に追加
貯水タンクの影から堤くんがあたしの行動を伺い、近付いてくる。
「ここ立ち入り禁止だけど。」
そらす事のないその視線に体が縮む。
「ごめんなさい」とこの場から離れようとすると、「あのさ」と呼び止められる。
「頼むから太陽に心配かけるような事しないでくれる?あいつ前にいろいろあって、あんたみたいなのほっとけないんだ。そろそろ素直になってやってくんない?」
そんなのあたしには関係のない事だ。かまわれたいわけじゃないし、むしろその逆だ。
口論になるのが嫌で黙って立ち去った。
最初のコメントを投稿しよう!