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「そっちは学校じゃねぇぞ。」
突然腕をつかまれよろける。
「何?」
また、河口太陽だった。隣で堤翔平も呆れ顔で突っ立っている。
「またサボるのかよ。」
黙ってうつむくと腕を離し「ったく」と溜め息をつき「行くぞ」とさっきより強く腕を掴み引っ張られた。
「そんなやつ、ほっときゃいいじゃん。」
一歩後ろを歩く堤くんもダルそうだ。
けど言う通りだ。ほっといて欲しい。
「はなして。」
「そしたら帰るだろ?退学する気か?」
退学・・・。その言葉に抵抗しる力がなくなった。
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