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Page.2 one's boyhood
――A red hell
そこは国境近くの小さな村。
人と人が共に生き、共に助け合う暖い場所。
僕はそこで無邪気に育った。
優しい母と、時には厳しく、でも穏やかな父。
気が合う仲間との楽しい日々。
――ずっと続くと思ってた。
獣たちの合唱。
夕闇の丘。
地面が朱く、染まってる。
なんで?
やがて僕は、それが血だと気付く。
――ずっと続くと思ってた。
それは前兆も無く終わり、
地獄はそれから始まった。
血の匂いと獣の声。
僕はその手に゛刃″を握った。
――朱い地獄が始まった!!
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