prologue

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    レオ「――ハイい??」     少年は顔を歪めた。     少年は茶髪の髪を無造作に後ろでまとめ、黒のローブを纏い、一本の剣を腰に下げている。       …その少年は、ギルドという最近出来たばかりの狩猟組織。     その最も上の………つまりギルドマスターと向き合っていた。     マスター「…頼む!!この老凱の、一生に一度限りの願いじゃ!!」     普段は威風堂々としているギルドマスターだが、この時は土下座せんばかりの勢いでレオに哀願していた。     レオ「……いや、でもなぁ…」     マスター「…条件と報酬は申し分ないだろう?……それにこれはエステージ家当主直々の依頼なのだ!……断ったらギルドを解体するとまで脅迫されたのだ!!受けない訳にはいかんのだ!!」     レオは口に手を当て、考えた。     マスターの切羽詰まった様子は恐らく本当だろう。     …だとすればそのエステージという依頼者は相当な力を持っていることになる。       ……しかし、何故俺が指名されているのか?     レオ(…分かんねぇな……)     レオは小さく溜め息を吐いた。    ――まあ、いいか。     マスターの言葉通り、条件と報酬はかなりいい。     普通では有り得ない程の金額である。     ――そして、依頼内容も報酬と割に合わない程簡単である。     …何故なら……     レオ「…分かりましたよ。…受けますよ、その護衛の依頼を。」     モンスターを狩る訳ではないからだ。     マスター「おおっ!受けてくれるか!!すまぬ!!」     そう言ったマスターは早速書類をレオに渡し、レオはそれにペンを走らせた。     マスター「――では、よろしく頼む!!」     レオ「あいよ。確かに受けたぜ。」    
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