誓いの花の元へ

7/10
前へ
/10ページ
次へ
  丘の上に立つ少女。 端へ端へと歩いて行きます。 おぼつかない足取りで。 フラフラと歩いて行きます。 ピタリと立ち止まり、覗く其処は崖。 底など、見えない其処に 彼女は足を出します。 その時。 彼女は確かに見ました。 彼が、両手を広げて微笑んでいるのを。 彼女は、涙を流しながら微笑みました。 そして 何の迷いもなく 飛び込みました。 それからの彼女を 知る人は 誰も居ません。    
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加