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この戦争体験談は祖父から聞いたお話である。
2001年9月9日
私こと和馬が中学二年の時である。歴史の課題で、『戦争の事について調べて来なさい』というものが課され、締切間近で慌てていた。
和馬『締切近いし、資料が見付からねぇ。やばいな~、これで社会系の内申ガタガタになったらやばいかな?』
どう考えても、らちが開かなかった。
不意に考えが閃く
和馬『そうだ、じっちゃんに聞けば良いか。
祖父ちゃん確か、戦争体験世代だし、みんなより詳しく書けるかもしれない。よっしゃ、聞いてみるか。』
そして祖父ちゃんの部屋の前に立ち、ノックをする。私の家は、二世帯住宅なので、祖父母が一緒に住んでいる。
和馬『祖父ちゃ~ん、ちょっと聞きたい事が有るんだけど。部屋に入っていいかな?』
祖父『んあっ?!なんじゃ?孫が話しを聞きたいって、めずらしいのう。明日槍でも降るんかえ?』
和馬『ひどい言いようだな~、ただ俺の宿題を手伝って欲しいんだよ。』
祖父『老人をいじめるな!老人虐待反対っ!』
和馬『いや、いじめないから!孫をいきなり悪人に仕立て上げるか普通?!じゃなくて、ただ戦争の話を聞きたいだけなの。』
少し間を置いて
祖父『遺産相続の話は弁護士を通せ。』
和馬『オィィィィイッッ!!!誰が遺産相続の話しを持ち出した!ここまで言われるとイジメだぞっ!もう聞く気失せるわっ!』
こうして話しをはぐらかされたのである。
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