覇道唱えし者

7/7
前へ
/295ページ
次へ
「ハァ…ハァ…ハァ」 紅妖が白馬に跨り、必死に逃げている。 「あの者…董卓の女か?」 「先の戦で出てた女とは違うようですよ、殿」 曹操の右後ろから夏候淵が言った。 「うむ…」 すると、夏候惇まで会話に参加してきた。 「あの女がどうかしたか?」 「欲しい!!」 曹操のワガママ炸裂… 「夏候淵よ、ついて参れ…」 いきなり夏候淵についてくるよう要求。 「ちょ、ちょっと待て孟徳!俺一人で呂布と戦えと?」 夏候惇は確かに強い。だが、一人で呂布に挑めば返り討ちにされるのは必死。 「江東の虎にでも頼めばよかろう…わしはあの娘が気に入った!!行くぞ!夏候淵!」 「は、はい!!」 曹操はさっさと馬に乗り陣地を後にした。 「ちっ!付き合いきれん!」 夏候惇も曹操のワガママに呆れ果て、戦場に出て行った。 「え~い…曹操め!…このエンホンショを一人にする気か~!!」 と嘆いた奴もいたとか…
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

366人が本棚に入れています
本棚に追加