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「ハァ…ハァ…ハァ」
紅妖が白馬に跨り、必死に逃げている。
「あの者…董卓の女か?」
「先の戦で出てた女とは違うようですよ、殿」
曹操の右後ろから夏候淵が言った。
「うむ…」
すると、夏候惇まで会話に参加してきた。
「あの女がどうかしたか?」
「欲しい!!」
曹操のワガママ炸裂…
「夏候淵よ、ついて参れ…」
いきなり夏候淵についてくるよう要求。
「ちょ、ちょっと待て孟徳!俺一人で呂布と戦えと?」
夏候惇は確かに強い。だが、一人で呂布に挑めば返り討ちにされるのは必死。
「江東の虎にでも頼めばよかろう…わしはあの娘が気に入った!!行くぞ!夏候淵!」
「は、はい!!」
曹操はさっさと馬に乗り陣地を後にした。
「ちっ!付き合いきれん!」
夏候惇も曹操のワガママに呆れ果て、戦場に出て行った。
「え~い…曹操め!…このエンホンショを一人にする気か~!!」
と嘆いた奴もいたとか…
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