悪徳~董卓~

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暫くして、張遼と紅妖も城へ戻っていた。 紅妖は『捕虜』なのに何故か武将並みの立派な部屋が用意されていたりして… 「殿がそなたにと…」 「…私…捕虜…ですよねι牢屋じゃないんですか?」 「…美女に弱いらしい。」 「……はぁ…ι」 「何かあれば、女官に聞くがいい。では…」 「あ!あの~」 部屋から出て行こうとする張遼を止める紅妖。 「なにか?」 「先程は…ありがとうございました。助けてもらったのにお礼も言わずに…」 あのまま董卓の馬に乗っていれば、今頃遊ばれているだろう。 「気になさるな。私は……殿の命を守ったまで。」 そう言い残して、張遼は部屋から出ていった。
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