序章

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「何見てるんだよ!」 その男は俺を睨み付けて、はっきりとそう言い放った。 ここはどこにでもあるコンビニの駐車場。吸いかけのタバコを消そうと灰皿のある所に向かっていた。 なぜ自分がそんな事を言われたのか理解出来ず、困惑しながらも負けじとその男を睨んだ。 そんな二人の異様な様子を見て相手の友人らしき人物が申し訳なさそうに間に入る。 「ごめん、こいつ酔うとすぐ誰にでもからむ癖があって…」 言い終わらないうちに俺はタバコをめんどくさそうに目的の灰皿に投げ捨て、その場を立ち去りコンビニに入った。
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