第一章 再会

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翌朝いつものように会社へ向かう。車中では少しでもテンションを上げようとアップテンポの曲を大音量で聴く。が、すぐにテンションは下降する。昨夜のことを思い出したからだ。あのこ憎たらしい奴の顔が脳裏に焼き付いて離れない。 仕事で疲れている中、あんな悪態をついた男のことが理解出来なかったし、理解したくもなかった。あのコンビニに行くのはよそう、と苛立ちながら心に誓った。 会社に着くと部下達が申し訳なさそうに 「おはようございます」と、あいさつをする。これもいつもと変わりない。俺はいつも通り「おはよう」と愛想なく答えるとそこに部長がやってきた。 「森田課長おはよう。今日はいつになく難しい顔をしてるな…」 と。俺は一言「いえ…」と苦笑いしながら返答する。 会社の立場は課長。28歳の若さでこの地位は周りから見たら異例の出世らしい。 自分にしてみては飾りだけの部長より仕事が出来るのに、なぜ課長なのか納得がいかないのだが…無能な部下や上司に挟まれ常日頃ストレスを抱えているのが現状だった。 しかしそんなストレスを唯一発散出来るのが今日という日。そう、毎週金曜の夜。
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