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[キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン]
とチャイムが鳴った瞬間。
奏太(かなた)が、朱弥にダッシュしていった。
「あっと言う間に、昼休みってことで、食堂に行くで相棒。」
と騒いで、食堂に向かおうとした。
しかし、それは一人の女の子に止められた。
「白内(シラウチ)あんたは、先に職員室に行きなさい。甲斐(カイ)先生が、呼んでいたわよ。」
とその子は、メガネを少しズラして言った。
しかし奏太は、
「俺は、先に飯に行くんや。それは、たとえ美姫(ミキ)ちゃんかて止められへん。今の俺は、誰にも止められへんのや~。」
と言って、ダッシュで行こうとした瞬間。
奏太は、何かにぶつかって。尻餅をつき、相手を見て凍りついた。
そこには、未奈がいて、奏太を見下して。
「早く行け」
と言っていた。
そして奏太は、震えながら頷いて、職員室に向かった。
「適当に、パン買っといてやるから。いつもの、場所に来いよ~。」
と朱弥は、その背中に向かって伝えた。
「蛇里(ヘビサト)先輩、ありがとうございます。」
と美姫は、言った。
それに、未奈は
「いつもの事だから気にしなくて良いよ美姫。」
と笑いながら返して。いつも通りに、食堂に向かった。
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