第一章 不変≠矛盾

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[キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン] とチャイムが鳴った瞬間。 奏太(かなた)が、朱弥にダッシュしていった。 「あっと言う間に、昼休みってことで、食堂に行くで相棒。」 と騒いで、食堂に向かおうとした。 しかし、それは一人の女の子に止められた。 「白内(シラウチ)あんたは、先に職員室に行きなさい。甲斐(カイ)先生が、呼んでいたわよ。」 とその子は、メガネを少しズラして言った。 しかし奏太は、 「俺は、先に飯に行くんや。それは、たとえ美姫(ミキ)ちゃんかて止められへん。今の俺は、誰にも止められへんのや~。」 と言って、ダッシュで行こうとした瞬間。 奏太は、何かにぶつかって。尻餅をつき、相手を見て凍りついた。 そこには、未奈がいて、奏太を見下して。 「早く行け」 と言っていた。 そして奏太は、震えながら頷いて、職員室に向かった。 「適当に、パン買っといてやるから。いつもの、場所に来いよ~。」 と朱弥は、その背中に向かって伝えた。 「蛇里(ヘビサト)先輩、ありがとうございます。」 と美姫は、言った。 それに、未奈は 「いつもの事だから気にしなくて良いよ美姫。」 と笑いながら返して。いつも通りに、食堂に向かった。
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