序章 不識時   <シラヌトキ>

4/8
前へ
/56ページ
次へ
「チャラッチャチャーチャーラチャー」 と俺の携帯から赤いジャケットの怪盗のテーマが鳴り響いた。 コレが朝の鍛錬終了の合図で敗者は片付けをする決まりだ。 そして俺はまたも自称師匠のじじいにやられた。 そして俺が片付けをしていると、当然のごとくじじいは俺にこう言った。 「早く姫を起こして来いよ~、負け犬朱弥ちゃんや~い(笑)」 くそっ、なんてガキなんだあのじじいは、しかし本当に負けているので大人な俺は我慢した。 しかし、それは悲しいことにただ単に疲れてやり返す元気が無いだけでもあった。 そうして悔しい気持ちの俺は姫に癒されるべく愛しの姫の元へと向かった。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加