序章 不識時   <シラヌトキ>

6/8
前へ
/56ページ
次へ
「イケイケ~追い越しまくれ朱弥号(笑)」 そう言いながら楽しそうに後ろで、今更朝食を食べているのは姫華だった。 「わかってるよ~、急ぐけど食べてるのを落とさないように気をつけろよ~」 と朱弥は言っているし、周りも気にしてないのを見ると、本当にいつもの事なのだとわかる光景だった。 するとそこを二つの風が騒ぎながら通り過ぎた。 そして同時に姫華が驚いて、くわえていたトーストを落としてしょげていた。 そして、それをみた朱弥は「しっかりと捕まっていろ」そう言ってチャリンコのスピードを上げて、二つの風を追いかけた。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加