空白

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ざわめいた生活音で目覚める そこは我が家の寝室だ。横を見ると三歳になったばかりの息子が愛くるしい顔で眠っている。 夢だったんだ… 悪夢が頭の中を回想すると同時に部屋中を見渡す。 この有り触れたごく普通の状況 いつもと何もかわらない生活感。 だんだんと悪夢が頭から消えていく。 酷い悪夢を見たせいか 今この普通であるのが凄い幸せな事に思う 解れた緊張感と安心した開放感で自然と笑みになる 心の疲れからか再び睡魔がくる このまま眠てしまう 今、何時なんだ? 夢と現実の間で自問する もうろうとする意識の中、毛布から左腕を出す 顔の前へ近付ける すでに半分以上閉じた目。 微かに見えた…。 あの[壊れた腕時計]が…… 💤💤💤
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