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子オオカミは泣きました。 さっきまであんなに綺麗な声で歌っていたウサギを、お母さんが殺してしまったからです。 お母さんオオカミは困りました。 大事な子オオカミが泣き止んでくれないのです。   「ママ、どうして…?」   子オオカミはそっとハルを舐めました。 口の中に血の味が広がります。 だけどちっとも美味しくありませんでした。   「私たちが生きる為には仕方ないんだよ…このウサギの分もお前は生きなさい…さぁお食べ」   お母さんオオカミはそっと子オオカミに寄り添いました。 子オオカミはポロポロ涙を溢しました。
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