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「ウィンシス中尉、お久しぶりです。」
アッシュはそう言って機体から飛び降りた。
「アッシュ、もう中尉じゃないわよ。」
「え?」
「この間昇進したのよ。だから、今は大尉。」
「そうだったんですか。すみません大尉。」
「でもまだ大尉なんて呼ばれるの慣れてないから不思議な感覚。」
「すぐ慣れますよ。中尉なら!じゃなかった大尉。」
するとウィンシス大尉が微笑みながらレイヴァー大尉を見て言った。
「わたしが慣れてもアッシュが慣れないみたいね。」
「みたいだな。それよりそろそろ出るか。」
「そうね、時間は無駄に出来ない。それよりフィリス、その機体、起動させた?」
「いや、まだだ。」
「ちょっと起動してみてよ、きっと驚くから。」
そう言ってウィンシス大尉の表情が少し自慢気になるのをアッシュは懐かしい気持ちになりながら見ていた。
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