願い

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「………っは、いきなり何しやがる」 ベッドに押し倒して息継ぐ暇もないくらいの激しいキスをすれば彼の瞳は既に潤んで情欲の色を表しているのに、必死に虚勢を張るところは藤見にとって嗜虐心をそそる部分でしかない。 「したい。いいでしょ?」 「何を馬鹿な…っ」 意外と柔らかい漆黒の髪に指を差し入れ、重心が移動したせいでベッドが軋んだ音をたてた。 じっと目を合わせていれば、顔を背けて視線から逃れようとするのは河島の癖だ。 彼のこめかみに唇を落としてベルトに手をかけると、慌てて引き剥がそうとしているが肩に体重をかけているためさして力は入らないのはわかっている。 河島だってそんな事くらいわかっているはずなのに毎回そうして拒むから、こちらもむきになってしまうのだ。 片手でベルトを緩めて下着ごとジーンズを脱がす。 「河島、もう大きくなってる」 「っざけるな、退け」 肩を拘束されて尚拒もうとする彼自身に中指を這わせ、裏筋を根元からそっと先端にかけて撫でる。 途端大きくなっただけだった彼のそれが上へと持ち上がっていく。
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