プロローグ

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「よっしゃ、着いた!」 夜、月明かりが大地を照らし木々が眠りについたころ、1人の女子と2人の男子が県立青空高校に忍び込んだ。 最初に言葉をはっしたのは晶(あきら)。今回のことを計画した女子だ。 この晶、髪が長くスタイルもいいので見掛けは女子だが、性格は男に近い。一緒に育った、この2人の影響だ。 「案外簡単に忍び込めたな」 「んで、どうすんの?」 上から順に、和也(かずや)、海(かい)である。 和也はバスケ部に入っているため、爽やかな印象を受ける。 一方海は、バンドをやっている影響もあるのか、髪が長くつり目なため、一見不良にも見える。しかし、実際には動物を可愛がる優しい1面も持っている。 2人は晶の幼馴染みであるため、今回のことにも参加した。 「とりあえず、教室に行く。そこで作戦会議だ」 「「了解」」 晶が歩き出すのを確認すると、2人も歩き出した。
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